向笠記念公園造成始末記

1.概要

 1982年~ 1983年度「人類は一つ、世界に友情の輪をかけよう」のテーマのもとに献身的な活躍をされた向笠広次前RI会長の功績を称え、その顕彰事業について杉村進PGの提言があり、全国ガバナー連絡会議で協議検討された。1983年11月第273地区年次大会、同12月ロータリー研究会に於いて向笠記念公園を大分県中津市に造ることに決定。船場町(福沢諭吉公園近く)約315㎡(100坪)の公園予定地に2970万円で完成。

2.記録

●1982年~1983年度
 向笠広次RI会長は世界44ケ国を訪問して友情の橋をかけて廻った。

●1983年10月
 全国ガバナー連絡協議にて杉村進PGは向笠先生の業績を称え顕彰事業を提案す。

●1983年11月26~27日
 第273地区年次大会(大分)にて決定。発起人 丸田美徳PG、杉村進PG。

●1983年12月
 記念事業基金募集を全国RCに呼びかける。

●1984年3月31日
 向笠公園基金募集締切り。

●1984年7月10日
 中津RCに向笠記念公園建設依頼あり、設立実行委員会を開く。

●1985年4月15日
 向笠公園第1候補地買収交渉のため、田渋二郎、西正美、福岡県福間に行く。

●1985年4月23日
 再度予定地について会合。船場の土地に決定。向笠ご夫妻の承諾を得る。

●1985年4月30日
 全国よりの寄付総額29,679,888円となり、向笠公園事業資金として大分銀行中津支店に頂く、代表者西正美、後に田渋二郎に代わる。

●1985年6月
 予定地の一部、198.36㎡を佐々木氏より9,000,000円にて買収。

●1985年7月22日~24日
 他の一部117.02㎡は所有者鈴木姉妹、神戸市より来津。向笠公園予定地を6,800,000円にて買収。8月26日ここに漸く記念公園の土地を確保す。

●1985年9月1日
 向笠記念公園起工。総面積315.38㎡、石柱でモニュメント「人」着工。

●1985年10月30日
 向笠記念公園完成。

●1985年11月4日
 向笠記念公園落成式:向笠RI直前会長御夫妻始めとして109名の出席登録あり。

来賓紹介:八並中津市長(中津市に贈呈)、斉藤PG(アメリカハナミズキ、八重桜寄贈)、大阪南RC三成会長(日本松の緑を守る会理事長)、溝上中津商工会議所会頭 他。
この始末記は今は亡き田渋二郎君の記録せしものである。ここに向笠元RI会長、田渋中津RC元会長両先輩の御冥福を心よりお祈りし記を終わる。
晴天のもとに、この向笠記念公園設立に最も苦労された中津ロータリークラブ会長田渋二郎君の挨拶あり、北部公民館にて祝宴にうつる。

(中津RC会員 西 正美)